「2026年の売上目標、そろそろ考えないといけないけれど、正直どう立てればいいかわからない」
多くのサロンオーナーの皆さんが、毎年この時期に同じ悩みを抱えています。
まず前提としてお伝えしたいのは、売上目標は“気合”や“願望”で立てるものではないということです。
現実を無視した目標は、スタッフにも自分にもプレッシャーをかけるだけで、結果として行動が止まってしまいます。
この記事では「現実的で、実行できる」2026年の売上目標の立て方を、サロン経営の視点からわかりやすく整理します。
なぜ売上目標が形骸化してしまうのか?
売上目標が「前年比〇%アップ」だけになっていませんか?
一つポイントになるのは、多くのサロンで
- 去年より10%上げたい
- なんとなく月商100万円を目指したい
といった根拠のない数字が目標になっている点です。
これは、地図を持たずに「去年より遠くへ行こう」と言っているのと同じです。
行き先も、ルートも、必要な体力もわからない状態では、途中で止まってしまいます。
2026年の売上目標を立てる前に確認すべき3つの現実

① 現在の売上構造を分解する
まずやるべきは「売上の分解」です。
売上は次の式で成り立っています。
売上 = 客数 × 客単価 × 来店頻度
例えば
- 月間来店客数:120人
- 客単価:8,000円
- 来店頻度:年6回
この場合、年商は約576万円です。
ここを見ずに「来年は700万円」と決めても、現実的な打ち手は見えてきません。
② 市場環境と自サロンの立ち位置を知る
2026年を見据えると、美容業界は
- 価格競争の激化
- 人手不足
- 原価・固定費の上昇
がさらに進むと考えられます。
その中で
- あなたのサロンは「誰に選ばれているのか」
- 強みは技術か、接客か、通いやすさか
を整理することが、無理のない売上目標につながります。
③ 自分とスタッフが“続けられる働き方”か?
売上を上げるために
- 休みを削る
- 無理に予約を詰める
これでは、2026年を迎える前に疲弊してしまいます。
売上目標は人生設計とセットで考えるものです。
現実的な売上目標の立て方【4ステップ】

ステップ① 現状維持ラインを明確にする
まずは「何もしなかった場合の売上」を把握します。
これが最低ラインです。
ステップ② 伸ばせる要素を一つだけ選ぶ
一つポイントになるのは、全部を変えようとしないことです。
例えば
- 新規客数を月+5人
- 客単価を+500円
- 来店頻度を年+1回
このうち、一番現実的なものを一つだけ選びます。
ステップ③ 数字に落とし込む
仮に
- 客単価+500円
- 年来店6回 → 7回
が実現できると、売上は自然に積み上がります。
「頑張る」ではなく「計算できる」目標が重要です。
ステップ④ 行動目標に変換する
売上目標は、行動に落ちて初めて意味を持ちます。
例:
- 単価アップ → セットメニューを3つ作る
- 来店頻度アップ → 次回予約率を◯%にする
2026年に向けてサロンオーナーが意識すべきこと

最後にお伝えしたいのは、売上目標は“未来を縛る数字”ではなく、“未来を守るための設計図”だということです。
背伸びしすぎない
でも、確実に一歩前に進める
そんな目標こそが、2026年のサロン経営を安定させます。
もし今、
「この目標なら続けられそうだ」
そう感じられたなら、それがあなたにとっての正解です。
私は、数字はあなたとサロンを守るために使うものだと考えています。

