ビューティビジネスに必要な「立ち上げの視点」

新しいビジネスを立ち上げる際に必要なのは、市場の課題を見抜き、解決策を形にすることです。私は「キレイエ」という化粧品専門店の検索サイトを企画・立ち上げました。その背景には、全国の小規模な化粧品店が抱える深刻な課題がありました。
「ホームページを持っていない」「制作コストや運用の手間が負担」「情報発信ができない」――こうした現場の声が多く、結果的にお客様に認知されず、来店機会を失っている店舗が少なくなかったのです。
キレイエ誕生のきっかけ

当時、大手化粧品メーカー・資生堂が店舗紹介ページを拡充していました。それを見て、私は「ブランドとエリアからお店を探せるサイト」を作れば、ユーザーと店舗の両方にメリットがあるのではと考えました。
実際にお客様が化粧品店を選ぶ際の決め手は「どのブランドを扱っているか」が大きな要因です。そこで、ブランド × エリア検索という仕組みを導入し、来店のきっかけを作ることを目指しました。
さらに、SNSの普及が進む中で、サイト自体を店舗の情報発信ツールに位置づけ、各店舗がホームページ代わりに活用できるよう設計しました。新着情報やキャンペーンをSNS的に更新できることで、常に最新情報をお客様に届けられる点が強みでした。
「キレイエ」という名前には、“綺麗へ”つながる店舗を発見できるという意味を込めました。
運営とその後の変化

立ち上げからしばらくは一定の成果を得ましたが、その後、Googleマップや検索機能の発展により、店舗検索のニーズは大きく変化しました。結果として、キレイエの役割は縮小し、キレイエは新たな機能を拡充させ別の役割を担うサービスとなりました。
この経験から得た学びは、時流に合わせてビジネスを進化させる必要があるということです。立ち上げ時に有効なモデルでも、数年後には別の仕組みに取って代わられる可能性があります。
これからのビジネス立ち上げに必要な要素

今後の新ビジネスで特に注目すべきは、AIの活用です。単なる情報発信や集客ではなく、AIを業績に直結させる仕組みが求められています。
- 顧客データをもとにしたAI分析による売上予測
- AIチャットによる接客や予約サポート
- SNS投稿や商品紹介ページの自動生成
- レコメンド機能による購入率アップ
これらはすでに一部の企業で導入が進んでおり、次世代ビューティビジネスの基盤になると考えられます。
経営者へのメッセージ

ビジネスを立ち上げる際には、次の3つの視点が重要です。
- 現場の課題を見抜く力
- ユーザー視点のサービス設計
- 時流に応じた進化の柔軟性
キレイエの立ち上げ経験は、課題解決型ビジネスの一例ですが、同時に変化への対応力の重要性を教えてくれました。これからの時代、AIを軸に「業績に直結する仕組み」を持つことが、新規事業の成功のカギになるでしょう。
👉 1分でわかるまとめ
- 課題発見からスタートすること
- ブランド × エリア検索でユーザー行動を捉えた「キレイエ」モデル
- Googleに代替されたことで事業転換の必要性を学んだ
- 今後はAI活用がビューティビジネスの新基軸