時代に合わせた新しい提案【1分でわかる化粧品ビジネス】

感染症対策やパーソナルスペースの意識が高まるなか、「店頭タッチアップは本当に必要なのか?」と悩む化粧品専門店も少なくありません。
しかし、答えは単純ではありません。タッチアップの“質と目的”が、これからの店舗経営のカギになります。


◆ なぜ「タッチアップ離れ」が進んだのか?

  • コロナ禍による非接触志向
  • SNSや口コミで「自分で選ぶ」習慣が浸透
  • サンプルやミニサイズの普及による疑似体験の代替

こうした背景により、無理なタッチアップ提案は逆効果になることも増えました。


◆ それでも「接客=体験価値」が求められる理由

  • 肌に合った色味やテクスチャーをプロと一緒に選ぶ安心感
  • お客様との信頼関係を築く時間としての重要性
  • 商品単価が高まる中での納得感のある購入体験

つまり、“必要かどうか”ではなく“どう見せるか”が問われています。


◆ これからの「新しいタッチアップ提案」とは?

1. 選べる体験方式

「フルメイク・部分メイク・ハンド体験」など選択肢を提示。お客様の主導で選んでもらうことで安心感と満足度を高めます。

2. カウンセリング+提案型にシフト

触らずとも、肌状態や希望に応じた商品提案とサンプル提供で、「来店の価値」を作れます。

3. タッチアップ=購入導線の再設計

タッチアップが“売るためのステップ”ではなく、“次回来店の理由づくり”であるという意識が重要です。


◆ オペレーション面の工夫で負担減へ

  • タッチアップ予約制の導入
  • 接客の可視化・役割分担の明確化
  • 非対面・セルフ体験スペースの設置

店舗のリソースに応じた柔軟な接客設計が、スタッフの負担軽減と顧客満足の両立を実現します。


【まとめ】

店頭タッチアップは、時代遅れではありません。
ただし「どんな顧客に、どんな形で提供するか」が問われる時代です。
“一方通行の提案”から、“選ばれる体験設計”へ。
新しいタッチアップのカタチが、次の来店と購入に繋がります。


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