なぜ化粧品業界にも“ファン戦略”が必要なのか?

これからの時代、化粧品は「売れるかどうか」よりも「語られるかどうか」がカギになります。

ゲームやエンタメ業界のように、熱狂的なファンが自然とSNSで語り、推し、リピートする——そんな仕組みを化粧品ビジネスにも取り入れることで、広告に頼らず持続的に愛されるブランドへと成長できます。

本記事では、ゲーム・エンタメ業界の“ファン化戦略”を参考に、化粧品ブランドが顧客との関係性を深化させるヒントをご紹介します。


ゲーム・エンタメ業界の“ファンをつくる”仕組み

■ キャラクター・ストーリー・世界観が「推し」を生む

  • ファイナルファンタジーやポケモンのように、キャラクターの個性や背景、成長ストーリーが共感を呼ぶ
  • 世界観に共感したファンが、商品だけでなく「その世界に属している自分」を好きになる

■ 限定性・イベント・参加型コンテンツが“体験”を強化

  • ゲーム内イベント、コンサート、ライブ配信、グッズ展開など「参加することが価値になる」
  • 限定アイテム、コラボ、周年企画などが熱狂を生む

■ SNS×コミュニティで“自走する広がり”が起こる

  • ファンが自らコンテンツを発信(例:ファンアート、実況動画、考察ブログ)
  • コメント欄やハッシュタグで“つながる”文化ができる

化粧品業界への応用:「ファン化」ブランドづくりの具体策

① キャラクター・ストーリーで“推しブランド”に

  • ブランドヒストリーや開発秘話をコンテンツ化(例:ブランドの想いや研究者の声)
  • ブランドマスコットや擬人化キャラでSNS展開しやすく
  • 限定シリーズに「ストーリー性」を持たせる

② 参加型・限定体験で“自分ごと化”を促進

  • 限定パッケージ、季節・地域限定カラーなどの展開
  • SNSで「あなたの肌に合うカラーネーミング募集」などの参加企画
  • オンラインイベント・ライブ配信・プレゼント企画

③ SNS・コミュニティで“語られる場”をつくる

  • LINEオープンチャットやInstagramライブで顧客と双方向コミュニケーション
  • ハッシュタグキャンペーンで「#私の推しコスメ」投稿を促す
  • 購入者コミュニティを運営し、使い方やメイク提案をファン同士で共有

ファン化によるビジネスメリットとは?

項目内容
LTV向上繰り返し購入+複数アイテムのクロスセル
クチコミ拡散ファンによるSNS発信が自然な広告に
ブランド防御力顧客との関係性が価格競争から脱却させる

ファンをつくるということは、顧客を「購入者」から「共鳴者」に変えること。これは一度きりのセールより、長く続く関係性を重視するブランドにとって非常に重要な視点です。


まとめ:「応援したくなる」ブランドになるために

ゲームやエンタメ業界の成功は、商品力だけでなく、「共感」「物語」「つながり」によって生み出されています。

「このブランドがどんな想いでつくっているのか知りたい」

「限定コレクションの世界観に毎回ときめく」

「このブランドの未来を応援したい」

そんなファンが増えていくほど、ブランドの価値は時間と共に大きくなります。

あなたのコスメブランドは、語られていますか? 応援されていますか?

今こそ、「熱狂」と「共感」を設計するフェーズに入ってみませんか?


cosme beauty businessをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。